皆様は、日々、「食」というものにどれだけの労力と時間を割いていますか？
摂食障害や貧困、孤食など、現代社会の中には食を取り巻く様々な課題があります。

私は、幼少期からお菓子作りや料理が趣味で、食べる喜びを糧に生きてきました。
しかし、思春期には痩せていることが美しさだと思うようになり、いつの間にか、「食べる」ということが罪悪感に変わりました。 大人になってからは、食べてもらう人からの評価を気にするようになってしまい、料理をすることが怖くなったり、あらゆるストレスに悩み、過食と拒食を繰り返す摂食障害になってしまったこともありました。

そんな中で、食品産業支援の仕事を通じて、日本には素晴らしい生産者やつくり手がいて、たくさんの美味しい商品（ごちそう）が日々生み出されていることを知りました。
いつしか罪悪感と隣り合わせになってしまっていたはずの「食べる」ということによって、救われる生産者やつくり手がいて、経済が回るということを目の当たりにしました。

そして「食べる」とは、生命活動そのものであると気づきました。